漢方薬によるアトピー性皮膚炎治療薬研究変遷史

 
このページの内容こそ、大袈裟に言えば従来のアトピー性皮膚炎に対する漢方の考え方に大幅な修正を要求する内容になるはずである。
 確実に言える事は、従来世間で行われる漢方薬によるアトピー性皮膚炎治療の方法とはかなり異なる方法を提示することになるだろう。
 現在の到達点は敢えて未完の状態で、許される範囲の確実なところのみを記して、折々に補足していく予定である。

脾肺腎病としてのアトピー性皮膚炎
(現在のアトピー性皮膚炎に対する到達点)

 中医漢方薬学派において、確実に言えることは、アトピー性皮膚炎に対して、効果・効能に湿疹に有効であると記載されるような方剤、例えば十味敗毒湯や消風散などを使用することは ほとんどあり得ない、ということである。
 アトピー性皮膚炎を風証の疾患として捉えてないということが言えよう。

 また、最も重要なことは、脾肺病としてのアトピー性皮膚炎をさらに追究すれば、明らかに脾肺腎病としてのアトピー性皮膚炎としての 考察・検討がなされなければならないであろう。  六味丸系列の方剤こそ、本治法の重要な配合処方として必須となるケースが多い事実を忘れてはならないのである。
(未完)